はじめに。
ネット上の情報量は膨大である。膨大の二乗と言ってもいいぐらい膨大過ぎる。情報量が増えるにしたがって人間が使える一日の時間も増えれば良いのだが、残念ながらそうもいかない。となると、膨大な情報の中からいかに素早く必要な情報だけを取り入れるか、という話になってくる。その情報を取り入れるツールとなるパソコンなりの道具は便利に使ってナンボである。愛着のある端末、アプリケーションでも、便利なものが別に出て来たらすぐにそちらに乗換える。アプリケーション制作者への同情は不要だ。
そういったクールで、徹底的に客観的な目で見ても、やはり情報収集の主役は当面の間、iPhoneとFirefoxであり続けると思う。その理由を下記に記したい。
iPhoneとFirefox、まずそれぞれについて端的に説明したい。
iPhoneは敢えて私が書くまでないことだが、優れたインタフェースで直感的に使いやすく、かつアプリケーションの数が豊富である。
ブラウザのFirefoxが良い点はOSを選ばない点。そして、なんといっても、アドオンにある。アドオンは言うなれば、Firefoxを使いやすくするお助けアプリとも言えるもので、アドオンを上手に使えば、Firefoxの使い勝手がどんどん上がる。
そして、これらの2つを組み合わせると自宅であろうと出先であろうと常に情報収集が可能で、しかも情報をクラウドの向こうで同一のものとして保管しておく事が出来る。ここまでが大変に大ざっぱだが、基本的に使うツールの説明。下記に実際の情報収集の方法、使うアプリケーションを記したい。
まず、どの様にして情報を集めるか。なにはなくとも必要になるのがGoogleリーダー。
気になるサイトがあれば、Googleリーダーに登録する。ブラウザのブックマーク欄に、気に入ったページをすぐにGoogleリーダーに登録出来るブックマークボタン(ブックマークレット)があると便利だ。方法としては、まず、Googleリーダーのページの一番左下の「登録フィードの管理」をクリック、追加機能のタグを選び、気に入った機能をブックマーク欄までドラッグすればOK。また適当にジャンル分けしたフォルダを作っておくと管理しやすい。すると次回からGoogleリーダーに登録済みのサイトは直接そのサイトを見にいかなくても、Googleリーダー上で更新があったかどうかが分かる。
パソコンからはGoogleリーダーを見ればよいのだが、iPhoneからGoogleリーダーを見るのは専用アプリがあると便利だ。現在、人気なのはByline(※リンクをクリックするとiTunesが開きます)というアプリなのだが、私はRSS Flash Gというアプリを使っている。これらのアプリはiPhoneの画面で見やすい様にデザインされているのはもちろん、読んでいる記事をTwitterに投稿したり、後ほど紹介するが、はてなブックマーク、デリシャスなどのソーシャルブックマークへの登録、tumblrなどのリブログ・サイトへの投稿、そしてこれもまた後で触れるが、Instapaperなどの後でまとめて読むサイトを登録しておけるサービスへの登録が可能だ。
ところで、ソーシャルブックマークとは何だろうか。パソコン上のブックマークはそのパソコンでしか見ることが出来ないが、ソーシャルブックマークは、クラウド上(ネットワーク上の外部サーバ)にあるため、IDとパスワードさえあれば、どのパソコンからでも閲覧出来る。ソーシャルブックマークを通常のブックマーク代わりに使うのも良いが、それよりも通常のブックマークとは分けて原稿、ブログ原稿執筆用にタグをつけて保存しておくと便利だ。例えば、Googleに関しての記事を書くとするなら、Googleに関する参考記事に全てGoogleのタグを付けてソーシャルブックマークに保存しておく。そうすれば、ある程度参考記事が溜まってきたときに、タグを元にGoogle関連の記事のブックマークだけを抜き出すことが出来る。
また後でまとめて読む系のサービスとしては、Read It LaterやInstapaperがある。じっくり読む時間がない時や、iPhoneの画面では小さいので後で自宅のパソコンでじっくり読みたい時などに、このサービスに記事を登録しておく。私は、朝、通勤時にiPhoneのRSS Flash Gで気になるタイトルを片っ端からInstapaperに登録して、昼、職場のパソコンで見たり、帰宅してから見たりしている。
さて、ここまでであれば、iPhoneと普通のブラウザがあれば事足りるのだが、なぜブラウザはFirefoxでなければならないのか。これは先にも述べた通り、便利なアドオンがあるからである。
まず最初に絶対欠かせないアドオン。それがTomblooである。これは何をするアドオンかというと、気になったり、参考なったりしたサイトをTwitter、ソーシャルブックマーク、後で読む系のサービスに一気に登録出来るアドオンである。もちろんこの記事はTwitterのみに投稿、この記事はソーシャルブックマークだけに登録、などというのも可能だ。このアドオンで一気に情報の振り分けが出来る。
次に便利なのがFirefox Syncというアドオン。複数のパソコンを使い分ける人向けではあるが、これがあると、Firefoxさえ使っていれば、自宅のデスクトップパソコン、ノートパソコン、会社のパソコンのFirefoxのブックマークが全て同じになる。
また、ウェブブラウジングをする上で、ID、パスワードの入力を求められるシーンが多々あるが、そのとき便利なのがLastPassだ。これがあれば、LastPassにログインする大元のIDとパスワードさえ覚えていれば、これまた、どのパソコンのブラウザからでも、ID、パスワードの入力が出来る。
上記の三つのアドオンがあれば、どのパソコンを使っても、同じブックマークが利用出来、さらにログインも出来る。またそこからの情報の振り分けも早い。
という訳で、iPhoneとFirefoxがあれば、いつでもどこでも情報の入手、取捨選択が可能だ。そして、データは基本的に全てクラウド側にあるので、iPhoneでもパソコンでも常に最新のデータを取り出す事が出来る。
さいごに。
ここまでやると、本当にそこまでして情報を集める必要があるのか? とか、単なるITオタクだ、とか色んな批判を受ける。しかし、これからますます情報源をネットに求める比率は高くなる一方ではなかろうか?
ネットの情報はまさに珠玉混交で、有名サイトの記事であっても意外とつまらない記事もあれば、個人のブログでとっても有用な記事もある。そして、有名、無名に関わらず、記事の質が一定でないことが多い。つまり質の高い記事だけを選び出すのは非常に難しい。なので、上記の方法で、フィルタリングして、なるべく有用な記事だけを短時間で読めるように工夫するのである。
上記の方法で具体的に言えば、Googleリーダーに登録したサイトの記事を全部読む訳ではない。未読の記事のタイトルから面白そうなタイトルだけに印をつけておいて、後は既読にしてしまう。印をつけた記事はページを開いて、記事を全部読む価値がありそうだ、と思ったら、Instapaperなどに登録して後でじっくり読むことにする。ここでタイトルには興味を持ったが、内容自体はどうも、といった記事は読むのを止めて既読にしてしまう。これをするだけでも、ただネットをウロウロするのとは得られる情報の質が変わってくる。
ところで、私はネットは情報リテラシーを鍛えるのには持ってこいの場だと思っている。ネットの情報は基本的に信用がない。その情報の裏付けは自分でするしかない。しかしながら、ネットではまるっきり反対の意見も簡単に見つけられるので、1つの物事を全方位から見渡すことはそんなに難しくない。右や左、色んな意見を見ながら、恐らく真実はこういうことだろう、というアタリを自分で付けていく。この辺りが読書とはまた違ったネットの高度な使い方、楽しみ方ではないかと思っている。