4年に一度の祭典。世界中の国民を熱狂と興奮の渦に巻き込んだサッカーワールドカップが終わった。今回のW杯は、組織プレーを重んじる国、個人技で押し通そうとする国、さまざまあったがやはり優勝の決定的な要因になったのはタコのパウル君だろう。もしもパウル君が存在せず、いや、存在はしていても飼育員がこんなくだらない思いつきを実行しなければ、16強の勢力図は変わっていたかも知れないし、ドイツが優勝していたかも知れない。それほど彼の影響力は絶大だったのだ。なにせ日本が敗退してからと言うもの、W杯の勝敗よりもパウル君が次にどんな予想をしたのか、そしてその予想通りになったのかというニュースばかりがヘッドラインを飾っていたのだから。あれだけパウル君の予想が注目されれば、選手だってやりにくかっただろう。
「パウル君の予想当たった?」「え、マジで? すげーな、パウル君」そんな会話が朝の会社のそこここで交わされていただろう。しかしパウル君がいようがいまいが、そんなことに関係なくサッカーW杯というものが世界に与える影響力は絶大だ。これはもう、野球ファンからしても認めざる得ない事実。野球ではここまで世界中を巻き込んだ興奮の渦は作れない。オリンピックですら無理である。なにせW杯の世界のべ視聴者数は300億人、オリンピックは50億人弱というからその歴然とした差がお分かりいただけるだろう。
しかしもったいないのは、これだけ全世界国民が注目した結果なのに優勝国で優勝パレードが終わればあっという間に世間から注目されなくなってしまうことだ。日本もくじ引きよりたちの悪いPKで敗戦したものの、あれだけ下馬評を覆して16強入りしたのにJリーグの観客数はプロ野球にはるか及ばない。そこで提案だが「スポーツを政治に利用するな」という批判を覚悟で言おう。W杯の結果をもって国連の事務総長を決めるとか、常任理事国を決めるとか、紛争地域同士の和解につなげるとか、結果を平和的政治利用できないものか。国連事務総長は一期5年だがW杯に合わせて4年にしてしまえばいいのだ。
今回はスペインが優勝したから潘基文には降りてもらってスペインから選んでもらう。北朝鮮やイラン、ジンバブエなどの各国は世界8強(常任理事国)会議の決議に従わなければならず、もし守らなかった場合は次回のW杯予選に出場できなくなる。W杯予選で敗退するならまだしも、出場すらできないとなると国民が黙っちゃいないのだから、8強会議の決議は一様に遵守されることだろう。
日本と中国で争っている東シナ海のガス田開発問題はPKで決める。中国はW杯本戦に出場していないから、PKでは1本分のアドバンテージが日本に付く。こんな風に、世界中でこじれまくっている諸問題を全部解決するのにW杯の結果を絡めていけば、無駄な時間や対立を生むことなく、スムーズで公平なジャッジが可能になるのだ。もちろん戦争なんてナンセンスな手段として過去の遺物になるだろうし、核兵器なんてものは火星あたりに作る地球博物館に収蔵すればいい。それかテポドンに装着して核のメッカ・太陽に巡礼の旅に出すとか。
のべ300億人が見守る地球規模のアドバンテージ獲得競争。それがサッカーW杯。日本政府は事業仕分けして浮いたお金をサッカーにつぎ込む方針を閣議決定しました。そんな日が来るかも知れない。当面はヨーロッパや南米の国が世界の主導権を握り続けるかも知れないが、少なくとも米国の求心力は衰え日本もいちいち米国の顔色を伺わなくても済むようになるだろう。米軍基地問題なんて一気に解決できそうではないか。なにせ同じ16強同士、立場は対等なのだから! これで世界から無用な争いは消えていくのでした。
でも願わくばパウル君、寿命が尽きる前にセ・リーグの優勝争いを占って・・・いや、やめておこう。